10月01日は暦の上では衣替えだが、田舎の家では夜の気温が13℃と、打って変わって寒いぐらいになってきた。今季はじめて、毛布と掛け布団を引っ張り出してきた。
旧暦の8月17日に当たるこの日の月は、十七夜(じゅうしちや)の立待月で、ひときわ眩い光彩を放っていた。
東の夜空を見上げると、月に寄り添うように明るく輝く星がまたたいていた。最初は金星かなと思っていたら、どうやら木星が大接近して見えていたようだ。
晩夏から初秋にかけての、秋の虫の音の大コーラスも最高潮に達しつつあり、いよいよ季節の深まりを告げる空気感が、冷涼として身体に浸透しつつあった。
瓜実顔(うりざねがお)の十七夜の月
中秋の名月(満月)とも一味違って、瓜実顔(うりざねがお)の十七夜の月は、またひときわに美しい。
瓜実顔(うりざねがお)とは、瓜の種の形に似たやや面長で細長くて鼻筋が通った、色白の顔を指すそうだ。古くは平安時代から現代に至るまで、美しい人を表す褒め言葉として使われている。
今宵はなんとも、お月さまが瓜実顔(うりざねがお)をなさっている。美しさはMAXのはずだ。
そのすぐ傍で、ダイヤモンドのように光り輝く木星が寄り添っている。月が宝石を携えているかのように。
そして、瓜実顔(うりざねがお)の表情が、まるで和歌を詠じているかのように見えるが、というか常々そう思ってきたのだが、月読み(つくよみ)という呼び名は、そんなところからきているのだろうか。
秋の虫の音|ハイパーソニック・サウンド
人間の耳で聴こえる可聴域をはるかに超える、40kHz以上の高周波成分にあふれた自然音は、脳の深部構造を活性させることが知られている。
なかでも80kHzに近い帯域成分が心身に示す高いリラックス効果は、ハイパーソニック・ポジティブ・エフェクトと呼ばれている。
月光のもと、秋の虫の音の大合唱に耳を傾けながら、その只中にいることは、ハイパーソニック・エフェクトのライブ感に近い。何の気なしに静かに座していたら、細胞のセンサーも敏感になってきて、全身が音を吸収し始めた。
この時期になると、裏山から季節特有の森の霊気が降りてくる。その清らかさに包まれて、身体が素直に霊気に応じだすと、鼻腔がすーすーしてきて、鼻の奥まで気のエネルギーが通りだす。そして、脳下垂体を、自然に浄化してくれる。
天然自然のマイナスイオンの質量たるや、如何ばかりか。清廉で新鮮な空気ほど、ありがたいものはない。
ゆったりとリラックスして、ノーマインドになって、存在とひとつになって。
自然体に還る、そんな準備が出来たなら。
さあ、月と一緒に踊ろうか!
身近な自然から気づいた事
東の夜空を見上げると、立待月に大接近している木星が光輝いているのが見えた。
秋の虫の音の高いリラックス効果は、ハイパーソニック・エフェクトと呼ばれている。
さあ、月と一緒に踊ろうか!
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