神聖 01｜山本本家｜山田錦100％無濾過生原酒の粋

天皇誕生日の午前中、一般参賀の様子をネットで見ていると、電話がかかってきた。珍しく京都伏見の蔵元・山本本家からだった。

以前はよく足を運んでいたが、最近ご無沙汰となっていた。新酒の『山田錦100％無濾過生原酒』が入荷しましたとの連絡だった。今回は純米吟醸酒。火入れされていない生原酒は蔵元の直売所でしか購入することができない。

「はい、また伺います」と応えて電話を切ったのだが、しばらくしてもう一度かかってきた。はっきりとは言われなかったが、何かいつもと様子が違う。品薄になってきたのか。

「売り切れそうなんですか！」と問いかけてみると、

「い、いいえ、だ、まだだ大丈夫です。。。」と少し心もとなさそうな返事だったので、

次の日久しぶりに行ってみることにした。

奇蹟の三連休｜京都伏見太閤バルと日本酒電車のインパクト

2024年は土日を含む三連休が10回以上あり、ちまたでは奇蹟の三連休などと謳われている。京都伏見では今週末イベントが重なったこともあり、三連休初日雨にもかかわらず、大勢の観光客で賑わったそうだ。

伏見観光協会が企画した京都伏見太閤バルの開催と、JTBと京阪電車が企画した京都日本酒電車が運行され、いずれも日本酒の蔵元を絡めたイベントだったようだ。

夕刻、山本本家の直売所に出向いてみると、案の定、新酒の『山田錦100％無濾過生原酒』は残り10本足らずで売り切れ寸前となっているではないか！

やはり電話をいただいたにもかかわらず、この状況は、一見客が爆発的に押し寄せたことを物語っている。お店の方も初日は凄かったですと話してくれた。イベントの経済効果、地元貢献には計り知れないものがあるようだ。

酒蔵の町めぐり｜イベントの日はオープンな雰囲気

歴史的建造物や景観を保存する美観地区でのフレンドリーな企画だ。歩くだけでも落ち着く昔懐かしい町並みで、イベントの日は町も活気づき、オープンな雰囲気もほがらかで満足度は高そうだった。

瓶詰めしたての1本の粋

私はといえば、ギリギリセーフで慎ましく1本だけ入手。瓶詰めしたての生酒をGETできたささやかな喜び。

(つづく)

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