およそ100年ほど前に地球の未来を予見した人物がいた。
未来からのメッセージ『五十世紀』は、意識進化の途上にあって道なき道を行かねばならない、そんな私たちを励ます道標だ。
20世紀から50世紀の未来へ
私たちは近未来の世代に、生命圏を継承していけるのだろうか。
テクノロジーの発達に伴って、人類の生存が危ぶまれるほどの環境問題が山積する現状を鑑みると、とても解決の目処が立つのだろうかと疑問に思える。過度の欲望を追求する経済最優先の歪な社会の在り方が、自然に即した正常な循環サイクルを乱し、母体である地球のキャパの限界が見えはじめているのではないか。
タイムリミットが迫っていることを痛感するが、残された時間の中で、私たち一人一人に出来うる事とは、一体何だろうか。各方面から警鐘は鳴らされ、個人がそれぞれの意識変革を活発化させているのは事実だ。いずれにせよ、その覚醒は地球規模で波及し、人類の福音となってゆくのであろう。
未来のことなどいくら憶測しても、自分のような凡俗には知るよしも無いが、およそ100年ほど前に地球の未来を予見した人物がいた。聖師と呼ばれた稀代の大霊能者、出口王仁三郎である。
聖師は三千年に一人の人物と謳われ、宗教、社会変革、芸術などの各分野で多彩な功績を残されたが、その中に『霊界物語』がある。全81巻83冊もある大著だ。明治・大正・昭和に連なる近代日本の混迷期において、様々な隠喩的表現を駆使しながら三千世界の過去・現在・未来にまで透徹した、遠大な時間的スケールで人類の行く末までが描かれている。
興味深いのは、第15巻20章に『五十世紀(ごじっせいき)』というタイトルが登場することだ。今から3,000年ほど先の話ではあるが、その中に未来の人類についての記述がある。私はこの言葉に、なぜか非常に共感し惹かれるところがあった。
未来の世界ヴィジョン
特筆すべきは、出口王仁三郎の預言はほとんどが当たっているということだ。信じがたいほど、それが他の様々な奇蹟からも窺える。もし、そのカリスマ性を帯びた独特な文体に彩られた物語が、宇宙の本質や深いところにある真実を言い得ているとするならば、未来の世界ヴィジョンについても同じであろう。
現代の私たちからすると、かなり飛躍しているように思えるが、50世紀の未来の人々は、ほとんどの身体が虚弱化して身長も体躯もかなり小さくなっている。それは乗り物や生活が便利になり過ぎて、手足を使わなくなって衰えてしまったからだというから示唆的だ。
それ以外にも物語中に、24世紀には地上天国の完成時代が訪れると書かれている。テクノロジーは今よりも遙かに進んでいるが、レンゲの花が地上に咲き乱れている光景など、自然環境と調和した黄金時代の到来が描写されている。
過去・現在・未来のいつの時代に生まれるにせよ、環境要因には一長一短があるようだ。物質の世界は、人の意識のサイズに応じて、無限に変化し伸び縮みし続ける合わせ鏡のようでもある。
未来からのメッセージ『五十世紀』の真意は、きっと、意識進化の途上にあって道なき道を行かねばならない、そんな私たちに啓示を与え、進んで行けるよう励まそうとしてくれているのであろう。
時間空間を超越した、遙か彼方の未知の世界への誘いとして。
身近な自然から気づいた事
未来からのメッセージ『五十世紀』は、道なき道を行かねばならない、そんな私たちの意識進化を励ます道標だ。
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