田舎のわが家では初めて、快挙となる1シーズンに3回目のツバメのヒナたちが元気に成長し巣立ちした。
その成長速度は以前に比べても驚くほど速く、孵化からきっかり2週間程で飛んでしまふ。年々過酷になっていく生存環境の変化に適応しようと奮闘努力しているようにも覗える。
田舎のわが家で3回目の巣立ち
今年1回目のヒナたちは巣落ちする間一髪のタイミングで無事に巣立ちしてくれた。2回目はこちらの所要が立て込んで、あまり世話をしてあげられなかったが、無事に巣立ちして大人の群れに加わって飛行練習しているところを目撃できた。
1回目に重量オーバーで巣が自然落下した事から学んだのか、2回目は巣落ちせず、すぐに3回目の出産と抱卵が始まっていた。
1日の成長速度はとても速かった
7月20日過ぎ、時折観察していると、3回目のヒナたちが無事に成熟して体長ががみるみるうちに大きくなってゆく。
危機回避のための生存本能からか、1日の成長速度はとても速かった。産毛のヒナがあっという間にしっかりとして、もう瞳を見開いていた。
巣立ちへのラストスパート
いよいよ顔立ちも体格も羽毛も、ヒナから子供並みにだんだん立派になってきた。
まるで生命エネルギーが充填されて、膨らんでいくように変貌を遂げていった。なんと愛らしい子供たちだろう。存在宇宙はこんなに可愛らしい命を、この世知辛い地上にもたらし続けているのだ。
ああ、何という素晴らしい御姿だろう。幸福そのものが形態をとって現われたかのようだ。
野鳥という観念を脇に置けば、幸せを運んで降りてきてくれた、天使の子供たちのようにも見える。
子供が前へ前へと出るように促す親ツバメ
子供たちが成長するに従って、親ツバメたちは一寸ずつ前へ前へと出てくるように促していた。そう、決して甘やかさない。もう間もなく飛ばなくてはならない、飛行訓練が始まるから。
この小さな場所小さな里山で、大空を自由自在に飛び回る練習をして、いずれ広大な海原すら越えて数千キロを旅するのだ。夏の終わりまで近くのヨシ原など集団ねぐらで過ごして、秋には遙か東南アジアへ越冬の旅路につく。
旅立ちの日は、そう遠くはない。
あともう少し!がんばって!
身近な自然から気づいた事
存在宇宙はこんなに可愛らしい命を、この世知辛い地上にもたらし続けているのだ。
ああ、何という素晴らしい御姿だろう。幸福そのものが形態をとって現われたかのようだ。
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