大変だ!ヒナたちはすぐ傍にある白梅の木に避難して何とか難を逃れていた。
少し早過ぎると思うが、何とか無事に巣立ちしてくれて良かった!
ツバメの巣が落ちてしまった!
田舎の家で、子育て中のツバメの巣が落ちてしまった!
6月前半、巣落ちしたがツバメのヒナたち四羽はかろうじて難を逃れたようだ。すぐ傍の白梅の木に肩を寄せ合い仲良く止まっていた。ヒナたちの体長が大きくなるにつれて重さに耐え切れずに巣が落ちてしまうことはよくあるそうだ。毎年1回は巣落ちするので、何とかヒナが巣立つまで落ちませんようにと祈るばかりだった。
此度は自然落下だったようだが、ヒナたちの成長が早く、ギリギリ飛べる間一髪のタイミングで助かった。少し早過ぎると思うが、無事に巣立ちできて本当に良かった。
ここのところ、毎年1、2回落ちるが、以前よりも落ちる頻度が多くなっていはしまいか。田んぼの泥の粘りや質といった素材面や異常気象など環境条件が厳しくなっているからではないだろうか。
親ツバメたちは直ぐに2回目の巣を再生し始めた!
驚いたことに、親ツバメたちは直ぐに全く同じ場所に2回目の巣を再生し始めた。巣落ちしてしまったことがよほどショックだったのか、その即時のレスポンスはとても速かった。巣落ちするとツバメは巣の場所を変えたり,巣を作ることを止めてしまうこともあるそうだが、うちではこれまで一度も無かった。
彼らの場所はいつも決まっている。この広い地球上でただこの一点だけが私たちの生命が誕生するふる里だと。生まれ故郷を愛おしむ心には、代替えなど何処にも存在しないのだ。
一週間もすると、ツバメの巣は再生されていた。まだ巣は完全に乾いていなかったが、必死で一生懸命作り直した様子が窺える。よく頑張ったね!と思わず声を掛けた。
親ツバメ2回目の出産と抱卵(ほうらん)
そして2、3日後にはもう新たな卵を温めているような姿勢をとっている。かろうじて難を逃れて巣立ちしたヒナたちは何処へやら。本当にたくましい個体だし環境適応能力も抜群だ。頼もしいがこの先、彼らがこれまでに経験したことのない地球環境の様々な変化に何処まで耐えられるだろうか。
いつしか人間がツバメの側の立場を取り、自らのエゴを改めて、共に仲良く安心して暮らせる日が来ることを希求して止まない。身近な自然が教えてくれることは、微妙な生態バランスが皆共にあってはじめて幸せだということだ。
身近な自然から気づいた事
彼らの場所はいつも決まっている。この広い地球上でただこの一点だけが私たちの生命が誕生するふる里だと。生まれ故郷を愛おしむ心には、代替えなど何処にも存在しないのだ。
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