とても明るい満月の夜、一人で秋の虫の音が聴こえる、静かな場所へ行った。
そして、草の上で大の字になって、ごろりと寝転がった。
ああ、夜は涼しくてとても心地いい、身体が安らぐなあ。
満月を愛でながら、内側に心を向けると、何やら懐かしい音律が、かすかに聴こえてくる。
じっと耳を澄ませていると、自分の中の太古のスピリットが、ゆるやかに踊りはじめた。
この記事の目次
シカリチュプ(満月)|精霊たちとの再会
誕生月の満月の夜に、また縄文の精霊たちと再会できるとは!
彼らのバイブレーションと、声なき声が、ハートに響いてくる。
ウポポ(歌)|歌い踊る太古のスピリット
私が『アイヌ』と出会ったのは、ほんのちょっとしたきっかけからだった。
何か血縁や、直接的な関係性があるわけではなく、それはいつも、不思議なシンクロ次元からやって来た。
アイヌの人々は長い年月をかけて、その文化を再興してきた。アイヌの歌や踊りも復元されている。その音律をはじめて聴いたとき、何かとても懐かしい心持ちになった。
これは一体、何の音?と詳しい友人に聞いた。自分の中の太古のスピリットが呼び覚まされ、音という生命を吹き込まれた精霊が、小躍りしているかのように感じられたからだった。
トンコリ(竪琴)|アイヌ音楽との出会い
私がアイヌ音楽をはじめて知ったのは、ずっと以前のこと。
友人からもらった、あるCDがきっかけで、アイヌの民族楽器トンコリの存在を知った。その一年後に、生演奏を聴ける恩恵にもあずかれた。当時まだ情報や手掛かりはそんなに少なかったころ。
トンコリは5弦の竪琴で、大昔は弦に鹿のアキレス腱などが使われていた。
一時期、トンコリはほぼ博物館などで見受けられる程度となっていたが、先人たちの努力で、古い音源を元に演奏が復元され、生命が吹き込まれた。楽器自体も復元され、現在では一般に市販されている。
楽器全般に言えることだが、古き良き時代の民族楽器は特に、あまりにも音量が小さ過ぎるため、コンサートなどには向かない。トンコリも現代の電子機材との組み合わせで、アンプで音を増幅させながら演奏されている。
アイヌ音楽は、太古のスピリットを目覚めさせてくれる。
そして、カムイ(神)は今も歌っている。
附記|アイヌ新法の複雑多面性
3年程前から、アイヌ新法の問題がクローズ・アップされている。また、ロシアがアイヌ民族はロシアの先住民族であることを認めたことなど、政治向きの話題が巷に流布されている。それぞれの立場を利用し合い、利権と絡み合って、日本の国家分断にまで発展しかねないと問題視する見解もある。
迂闊にもこの問題について、私自身あまりにも感度が無かった。そのことを踏まえて反省し、追記することにした。よくよく調べてみると、事の重大さに気づいた。これは大変な出来事だ。
2007年国連の『先住民族の権利に関する宣言』に、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどが反対する中、なぜか日本だけは賛成した。それを受けて、代議士とアイヌの一部の人達が政治的な根回しに動いて、2008年には自民党の決議案に依り与野党含む全会一致で、ついにアイヌが北海道の先住権を獲得した。その後2019年のアイヌ新法(アイヌ民族支援法)成立により、ゆくゆく北海道の自治権をアイヌが請求できるようになってゆくという流れを作りだした。
そして、アイヌ政策のために今後、莫大な国家予算が投下される予定だと言う。2020年7月白老町に総工費200億円をかけて建設された『ウポポイ- 民族共生象徴空間』という施設が既にオープンしているが、同系統の小型施設の建設が27箇所も予定されている。全て国費でまかなわれるそうで、もし実現したとすれば、維持管理費だけでも年間数百億円規模となる見込み、夢のような話だ。
国連も日本の政治家も、巨額の利権のためにアイヌ問題を利用し、国家の混沌と分断を狙うグローバリストたちの策略にまんまと乗せられて、国会で法律を通してしまったというのが、大筋の分析であろうか。
アイヌ新法の問題は複雑で多面性がある。今後の流れが見物だが、要注意すべきであろう。
以上の内容は、私が好きなアイヌの音楽やリズムと、全く縁遠い時事問題ではあるが、それをはっきりさせるため、ここに附記した。
身近な自然から気づいた事
ああ、夜は涼しくてとても心地いい、身体が安らぐなあ。
友人からもらった、あるCDがきっかけで、アイヌの民族楽器トンコリの存在を知った。
アイヌ音楽は、太古のスピリットを目覚めさせてくれる。
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